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時代によって変わる人達、変わらない人「アイスクリン強し」

ユーザー様がオススメする映画・本をご紹介します。

ネタバレ注意でお願いします。

タイトル

「アイスクリン強し」 畠中恵

あらすじ

江戸が東京に変わる時代、世が世なら豊かな環境で暮らせただろう警察官の”若様組”は、自分達のお給料で家族や家臣を養わないといけない立場になりました。

そんな若様組の友達がお菓子屋さんを開業します。

店主は孤児なので若様組とは立場が違いますが、彼らはとても気が合う仲です。

そんな彼らにお金持ちのお嬢様もくわわり、さらに外国との戦争の影がちらつきだしているものの、そんなことよりも若様組は毎日自分達や家族や家臣のためにがんばります。

ネタバレ

ネタバレを読む

友達のお菓子屋さんのところに、味見と称してお腹を満たしに足を運ぶ若様組の様子は、想像するだけでちょっとほほえましいです。

本人たちにとっては笑い事ではないのですが・・。

お菓子を使って事件を解決したり(チョコレートの使い方はとくに見事です)、そういうところはかっこいいです。

感想

本の表紙の絵がかわいいです。

お金持ちのお嬢さんが袴をはいていた時代の小説や漫画が好きな人なら、その時代の光景を想像しながら読むと、なお楽しいと思います。

若様組とお菓子屋の友達(こちらが主役)が対象的です。

若様組はもともとがお坊ちゃまなのでどこかのんきですが、主人公は生まれ育ちの影響なのか、頭の回転が速く銃の腕がたち、喧嘩も強いです。

警察官である若様組よりも頼りになる存在です(若様組も腕はたつのですが、拳銃よりも剣のほうが得意のようで・・)。

成金のお金持ちのお嬢様が、お嬢様学校にあまりなじめない様子は自分にもなんとなく理解できます。

時代によって立場が大きく変わってしまった人達と、そんなに変わらない主人公の安定感を比べて読むと、よりおもしろくなります。