ユーザー様がオススメする映画・本をご紹介します。
ネタバレ注意でお願いします。
タイトル
「陽気なギャングは三つ数えろ」伊坂幸太郎
あらすじ
人の嘘を100％見抜くことができる市役所勤務の成瀬、動物好きでスリの天才久遠、正確無比な体内時計を持つ運転手雪子、演説の天才を自称する男響野、の4人からなる銀行強盗が主人公の人気シリーズです。
彼らは今回も鮮やかに銀行強盗を成功させますが、ひょんなことからゴシップ記者火尻に目をつけられることになります。
さらには失踪したアイドル宝島沙耶や、違法カジノまでもが絡むこの厄介な案件に4人の銀行強盗は追いつめられていきます。
ネタバレ
ネタバレを読む火尻の目的は4人の銀行強盗の弱みを握り、自身が違法カジノで重ねた借金を支払わせることでした。
成瀬は火尻に違法カジノから顧客情報を盗み出し、違法カジノそのものを強請ることで借金を帳消しにする提案します。
しかし実際に盗み出したのは顧客情報ではなく、違法カジノ店オーナーが何よりも大切にしていた亀でした。
成瀬はさらに巧妙な罠を仕掛け、火尻がその亀を料理人に調理させ、自らが食しているように見せかけることで火尻の始末をカジノ店オーナーに任せることに成功しました。
一連の計画には火尻の記事によって親友が自殺に追い込まれた宝島沙耶など多くの人の協力がありました。
感想
本作は大人気シリーズの3作目ですが、4人の銀行強盗が相変わらずの生活を送っていることに少しホッとしました。
銀行強盗や違法カジノなど法を犯している者が多く登場しますが、社会的に見れば一番まともな雑誌記者の火尻が本作では一番悪人のように描かれている点も面白いと思いました。
雪子さんのドライビングテクニックもさることながら、銀行強盗である彼らが違法カジノから盗み出した「もうひとつのモノ」の処遇についても見どころのひとつです。