保育士とは
保育士の資格を取る方法
主に2種類あります。
児童福祉法第18条の6に基づき、厚生労働大臣の指定する保育士を養成する学校その他の施設で所定の課程・科目を履修し卒業するか、保育士試験に合格するかのいずれかの方法です。
前者の施設は指定保育士養成施設といい、指定された科目を全て勉強し、保育園と児童福祉施設での校外実習に行って、卒業すると保育士の資格を取得することができます。
後者の保育士試験は、受験資格に短大卒業程度以上が必要ですが、1991年3月31日以前に高等学校を卒業した者でも受験資格があります。
これは1991年4月1日以降から受験資格が短大卒業程度以上に引き上げられたことによる経過措置で、 高等学校の保育科を卒業した場合1996年3月31日以前の卒業で受験資格があるのです。
保育士試験の受験科目
保育士試験を受験するためには短期大学卒業以上の資格が必要です。
試験には、筆記試験と実技試験の2種類があります。
筆記試験
保育士試験は科目別の合格制をとっており、各科目とも6割以上得点すれば合格となります。
一度合格した科目は翌々年までの3年間有効で、例えば4科目が合格点に達していた場合、その4科目について合格証が交付され、次の保育士試験では残りの科目のみを受験で大丈夫です。ただし、教育原理と社会的養護は同一年に両方合格しなくてはなりません。既に合格している科目でも再受験が認められており、合格すればその年から更に3年間有効となり仮に不合格でも以前の合格が取り消され有効期限が短縮されることはありません。
・社会福祉
・児童家庭福祉
・保育の心理学
・子どもの保健
・子どもの食と栄養
・保育原理
・教育原理
・社会的養護
・保育実習理論
実技試験
筆記試験全科目合格者のみ実技試験の受験が可能となっています。なお、幼稚園教諭免許状を有する者は実技が免除されるため、筆記試験が通ればその時点で合格となります。
(1)音楽表現に関する技術
(2)造形表現に関する技術
(3)言語表現に関する技術
上記の3分野から2分野を選択し、両分野とも6割以上の得点で合格です。
●受験会場
前期、後期の2回の試験がありますが、それぞれ下記ホームページにて、会場を確認することが出来ます。
資格取得後の就職先
児童福祉施設全般が就職先になります。保育士は現在、大変不足していますので、保育所など就職は有利になるでしょう。
資格勉強の方法
科目合格が3年間有効だからと、少しずつ取得しようとすると、3年後にどれかを落とした場合、1年目に科目合格した科目が無効となり、延々と資格が取得できないことになってしまいます。
一気に合格するつもりで、勉強することが大切です。過去問を解いて山を狙おうとするのではなく、書店で売られている保育士対策のテキストを隅々読んで暗記し、完璧にすることをお勧めします。
年収
保育士の年収は現在大変低く、平均で350万円程度です。処遇改善が期待されており、保育士不足、需要の高まりと共に、収入アップも期待したい分野です。
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