宅地建物取引士とは
不動産の取引(売買、賃貸等)に関して専門の知識を有し、不動産の知識に乏しい一般消費者に対して不利な取引にならぬよう公正な取引と事務を行う不動産の専門家です。
不動産業を開業するときは、事務所ごとに従業員5名に1名の割合で宅地建物取引士を配置しなければならないと宅地建物取引業法で決まっています。
宅地建物取引士にしかできないこと
・重要事項の説明不動産の取引(売買・賃貸)に関して、取引される不動産の面積やお金のこと(賃料、売買代金、手付金)、登記のことなど重要な事項を前もって説明します。
・重要事項説明書への記名捺印重要事項の説明の内容は複雑ですので、宅地建物取引士がその内容について書面を作成して、取引の当事者へ発行します。この際、宅地建物取引士が記名捺印をするのは、責任をもって説明したという意味です。
・37条書面不動産の取引成立後も取引内容について改めて確認する為に、宅地建物取引士が記名捺印した書面を発行します。
宅地建物取引士試験の内容
宅地建物取引業に関する知識を有するかを判定すされます。(宅建業法施行規則第7条)試験の範囲はおおよそ次の内容です。
・土地の形質、地積、地目及、種別や、建物の構造、種別に関わること。
・土地及び建物の権利、権利の移動に関わる法令。
・土地及び建物の法令上の制限に関わること。
・宅地及び建物の税に関する法令。
・宅地及び建物の需給に関わる法令及び実務。
・宅地及び建物の価格の評定に関わること。
・宅地建物取引業法及び同法の関わる法令。
「宅地建物取引士試験の合格率・難易度」
受験資格・申し込み方法
受験資格:特になし
申し込み方法:
・令和元年7月1日(月)9時30分から7月16日(火)21時59分まで)
・願書郵送:令和元年7月1日(月)から7月31日(水)まで消印有効
申し込み願書は大型の書店等に無料で置いてあります。
受験料:7,000円
合格率
宅地建物取引士は、合格率は15%前後です。
試験の合格点ラインは、50点満点で31~36点と、その年の問題内容によって変動しています。つまり、宅地建物取引士試験は、予定された点数以上を獲得すれば、合格する試験ではありません。
合格率15%は他の資格と比較して高めの数字ですので、比較的合格しやすい国家資格といえ、難関国家資格を目指す人にとっては登竜門となっています。
試験勉強
宅地建物取引士試験は過去出題された問題が多く、過去問題を繰り返し学習することが効果的です。また、勉強時間は300時間以上確保することが必要でしょう。
試験日程等
宅地建物取引士の試験は毎年10月です。
試験日:令和元年10月20日(日)13時から15時まで(2時間
合格発表:令和元年12月4日(水)
詳しい日程は一般財団法人不動産適正取引推進機構のHPを参照して下さい。
試験後の就職先
不動産業を開業する場合は、事務所ごとに従業員5名に1名の割合で宅地建物取引士を配置しなければならないと宅地建物取引業法で決まっています。したがって、資格取得者の殆どが不動産会社へ就職します。
近年、不動産投資、不動産流動化が脚光をあびており、不動産会社以外にも金融系の会社にも必修の資格です。「年収は」不動産業界は比較的歩合制の給与形態が多く、実力次第で高収入を得ることができます。
2018年に私も取得しましたので、体験記や参考になりそうな情報を記事でアップしていく予定です!
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