知的財産管理技能検定とは
知的財産という言葉はいまやテレビから新聞まで様々なところで耳にすることがあるでしょう。
2002年に当時首相であった小泉純一郎が「知財立国宣言」をしてから、知的財産は徐々に脚光を浴びるようになりました。
この知的財産についての法律知識と実務能力の能力を認定する国家資格が「知的財産管理技能検定」です。
すこし具体的に言えば、「知的財産管理技能検定」は、知的財産の創造、保護または活用を目的として、個人や企業・団体のために業務を行う職種にかかる国家試験といえます。
知的財産の重要性がますます上昇している現在、非常に注目されている検定で、弁理士事務所や一般企業などで著作権関連の書類作成業務などをフォローし、特許出願等のサポートを行います。
種類
知的財産管理技能検定は
1級、2級及び3級(ただし1級は特許、コンテンツ、ブランドの3部門に分かれている)の3つの等級に区分されています。
それぞれの等級ごとに学科試験及び実技試験により行っており、両方に合格すると「技能士」と称することができます。
試験資格・受験科目・申し込み方法
知的財産の実務経験による例外はあるものの、ほとんどは3級、2級、1級の順に合格していけば次の等級の受験資格を得ることができます。
試験方法は学科試験がマークシート、実技試験が記述式(1級のみ口頭試問あり)となっています。
毎年3月、7月、11月に試験が行われ、知的財産管理技能検定のホームページでのインターネット申し込みと、郵送による申し込みがあります。
申し込み受け付けはいずれも試験の5か月程度前から開始されます。
合格率・難易度
合格基準は毎年決まっています。
3級の場合だと学科・実技ともに70%以上で合格となります。
合格率はおおよそ
1級の学科試験が10%・実技試験が90%
2級の学科試験が40%・実技試験が50%
3級の学科試験が60%・実技試験が65%
3級は国家資格の中では比較的簡単なものといえるでしょうが、1級ともなると、同様に「知的財産」に関する資格である弁理士とそれほど難易度は変わらなくなります。
試験勉強
2級、3級は独学で合格を目指せる資格です。
どちらの等級も以下の公式テキストと問題集が出ており、私はこれを一通りして合格できました。
・知的財産管理技能検定2/3級公式テキスト
・知的財産管理技能検定2/3級厳選過去問題集勉強法
とにかく暗記になりますが、特に出題率が高い「特許法」・「商標法」・「著作権法」をしっかり学習することで高得点を取りやすくなります。
私の場合、2・3級共に試験の3か月前から勉強を始めて合格できましたが、早い人は1か月で合格する人もちらほら聞きます。
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