鍼灸師とは
鍼灸師は国家資格です。正確にいうと鍼灸師はそれぞれ、はり師・きゅう師という独立した別の国家資格になりますが、同一の試験で資格を取ることが可能です。
古くから日本にある職業ではありますが、その効果はあまり一般認知されていないのが現状です。
しかし医師の同意があれば保険適用であり、病院勤務の鍼灸師も増えています。
また、美顔鍼、美容鍼といった美容の面でのアプローチも注目されています。
種類
はり師、きゅう師の2つの資格に分かれています。
多くの資格者は両方の免許を持ち、鍼灸師として活動しています。
試験資格・受験科目・申し込み方法
国家試験の受験資格を得る為には文部科学省が認定した専門学校で3年以上学び、知識・技術を習得しなければいけません。
多くの学校は3年制の専門学校ですが4年制の大学も存在します。
受験生は卒業見込みを得てから2月末に行われる国家試験に臨みます。はり師国家試験、きゅう師国家試験は同時に行われます。
受験科目
・医療概論
・衛生学・公衆衛生学
・関係法規
・解剖学
・生理学
・病理学概論
・臨床医学総論
・臨床医学各論
・リハビリテーション医学
・東洋医学概論
・経絡経穴概論
・はり理論
・きゅう理論および東洋医学臨床論
の計13科目です。これらの試験を午前午後に分けて一日で行います。
受験申し込みは受験願書、写真、卒業証明書(見込みでも可)を公益財団法人東洋療法研修試験財団に提出し、受験手数料11,600円(平成28年度)を振り込みます。
その後、受験票が自宅ないしは学校(学校単位で申し込んだ場合)に届きます。
合格率・難易度
平成28年度の合格率ははり師67%、きゅう師67.7%です。
試験問題150問中90問以上正答で合格となります。
試験勉強
はり師きゅう師試験は同時に行われるため、はり理論、きゅう理論および東洋医学臨床論以外の科目は共通問題になります。
共通問題を落とさない為にも特に解剖学、生理学といった基本を押さえることが大切です。
また、はり理論、きゅう理論のどちらかを落とすと、はり師、きゅう師どちらか一方のみ資格取得ということもあるため、一回の試験で合格するためにも決して落とさぬよう勉強しましょう。
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