江國香織さんの「流しのしたの骨」を読んで

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タイトル

流しのしたの骨
作者:江國香織

あらすじ

学校にも行かず、散歩が趣味な19歳のこと子、のんびりとしているようで頑固なところもある長女そよ、変わっているけれど優しい次女のしま子、笑顔が素敵な”小さな弟”律の四人姉弟と両親の6人家族を描いた小説です。

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感想

一言でいうと「変な家族の平和な物語」であると思います。

こと子の目線から描かれる日常は、なんとなくずれているけれどでも、同意できる部分もたくさんあるのではないかと思います。

特に、私は左利きなので「左手で食事をすれば、恋人と手をつなぎながら食事ができる」という考え方に妙に納得しました。

他にも、横並びに座ることは心地が良いであったり日常に対する些細な描写に「ああ、分かるなその気持ち」と思うことがとても多く感情移入して読むことができました。

特に好きな登場人物はこと子の恋人の深町直人です。

変わり者のこと子に振り回されながらも、優しい視線で見守り、楽しんでいる姿が「かっこいいなぁ…」と感じました。

初めて読んだときは中学生で少しわからない部分もありましたが、年齢が上がりいつの間にかこと子の歳を追い越してしまったいまだからこそ、懐かしく少し切ない気持ちに戻ることができる作品です。

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